赤鯱新報

【J2の手引き】第6回:武田洋平「こちらも割り切ってプレーすることを考えてもいい」

2016年、まさかのJ2降格を喫した名古屋グランパスだが、クヨクヨしている暇はない。来季の戦い、準備は既に始まっており、一刻でも早くファイティングポーズを取ることが必要だ。しかしながら初のJ2リーグはまさに未知の領域。J1リーグと同じ気持ちや準備、想定では思わぬ痛手を被るかもしれない。

そこで頼りにしたいのが、経験者の言葉だ。「J1とJ2は何が違うのか?」。この質問に対する彼らの返答は、共通点も多いがそれぞれの視点が絡み合って興味深いものとなった。J2リーグ初心者の名古屋に向けた、現役選手が語るJ2の手引き。タフなリーグ戦を戦う心の準備は、できているか――。

2014年、15年と大分の守護神としてJ2を経験したのが武田洋平だ。布陣の最後尾から見たJ2での戦いは、彼独特の語り口も相まって実に面白い。対峙するFWはもちろんJ1の方がハイレベルだが、一芸に秀でる個性派揃いと警戒心は緩めない。しかし結論としては「気にしなくてもいい」。捕らぬ狸の皮算用をするよりは、目の前の準備の大切さを説くあたりは、GKらしいメンタリティーからの意見と言えるのかもしれない。


「個々の能力の問題もあるんですが、J2は展開が早くて90分間通して忙しい試合になると思います。前からのプレスもずっと続けてくるし、カウンター狙いも多い。そして組織で戦ってくるリーグです。そのあたりの経験は名古屋は初めてになるんですけど、どう戦うかということは気にする必要はないと思いますけどね。

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