赤鯱新報

【J2の手引き】第3回:酒井隆介「最初で押し込むことができれば、ずっと押し込める」

2016年、まさかのJ2降格を喫した名古屋グランパスだが、クヨクヨしている暇はない。来季の戦い、準備は既に始まっており、一刻でも早くファイティングポーズを取ることが必要だ。しかしながら初のJ2リーグはまさに未知の領域。J1リーグと同じ気持ちや準備、想定では思わぬ痛手を被るかもしれない。

そこで頼りにしたいのが、経験者の言葉だ。「J1とJ2は何が違うのか?」。この質問に対する彼らの返答は、共通点も多いがそれぞれの視点が絡み合って興味深いものとなった。J2リーグ初心者の名古屋に向けた、現役選手が語るJ2の手引き。タフなリーグ戦を戦う心の準備は、できているか――。

J2京都でプロデビューし、J2リーグ102試合に出場。その後J1に昇格した松本に移籍するも、1年での降格を味わった酒井隆介は、2016年の名古屋のメンバーで最もJ2 経験の多い選手である。京都では大木武監督、松本では反町康治監督という個性派かつ知性派の指揮官の下で戦ってきた男の分析力は独特なところもあり、また守備の選手らしい視点も興味深い。来季の残留を明言している頼もしい経験者の言葉は、ぜひ活用したいところだ。

酒井

「J2は、名古屋みたいなチームが落ちてくると、絶対に勝ちたいという気持ちがより大きくなるところがあります。オレが京都にいた頃のG大阪や神戸がそうだったんですけど、そういう気持ちで向かってくるチームがほとんどですね。

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