赤鯱新報

田中マルクス闘莉王選手加入会見の様子。「可能性がある限りは僕は一瞬でも諦めないし、必ず名古屋グランパスを最後の最後まで戦わせる、それは絶対にやります」

本日、トヨタスポーツセンターで行われた、田中マルクス闘莉王選手加入会見の様子をお届けします。

~代表質問~
いろいろな気持ちを自分の中に閉じ込めて、少しでも力になれるような部分があればいいなと思って日本に帰ってきました

○田中マルクス闘莉王選手
Q:およそ7か月ぶりの名古屋ですが、涙で去っていった地にこの時期、この形で戻ってきたことの感想は。
「名古屋には6年間もいさせてもらって、2010年に『ストイコビッチ監督を必ず男にする』という会見から始まって、優勝もできて、優勝争いも何年か続いて、また4年、5年、6年目には良い成績を挙げられなくて。非常に申し訳なく思って。去年、ブラジルに帰った時にはまた名古屋で戦うのかどうかもわからず、いろいろなことを考えた上で、名古屋グランパスと契約をしませんでした。自分自身の考えも新しく名古屋が生まれ変わっていく部分で、これでは力になれないなと思って、契約をしなかった。非常に、仲間を置いて、スタッフの皆さんにも挨拶もできずにといったところが申し訳なく心残りでした。

今年になっていろんな結果を確認してもいましたし、心配しながら愛するクラブの様子を見守っていたのも事実で、苦しんでいる仲間たちに何もできないまま、自分自身も厳しい、あるいは悲しい感じでした。そこで久米さんから、ボスコ監督からも電話を頂いて。『来てくれるか』という感じで、自分の家族の状況も大変な中で、できることがあればということですぐ行きますということで来て。昨日も試合に出たかったですけど、残念なことに出られなくて。残り7試合で少しでもいいものを、良いサッカーを残せればいいなと思います」

Q:プライドを傷つけられた部分もあったかと思います。しかしそのクラブが苦しい状況で声がかかった。どんな思いでしたか。
「僕は去年でちょうど日本で暮らして20年で、いろんな人たちに助けられて、いまだに感謝の気持ちも返し切れていない分があって、恩返しの気持ちをまだ持ったままブラジルに帰ることになったわけで。まだまだやらないといけないことはたくさんあったのでね。いろいろな気持ちを自分の中に閉じ込めて、少しでも力になれるような部分があればいいなと思って日本に帰ってきました」

(残り 5286文字/全文: 6213文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2 3 4
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ