赤鯱新報

【名古屋vs甲府】レビュー:楢崎の負傷に課題山積の若手たち。停滞感に満ちたスコアレスドローに、明日への収穫はあるか。

■ヤマザキナビスコカップ グループステージ 第4節
4月20日(水)名古屋 0-0 甲府(19:04KICK OFF/パロ瑞穂/3,919人)
———–
約1か月ぶりの勝点獲得だったが、収支としてはマイナスの感が否めないところだ。低調な前半、若手たちの窮屈なプレー、そして守護神の負傷。盛り返した後半でさえ良い試合とは言えない展開に、「相手がベタ引きだったから」という言い訳は通用しない。今季のナビスコカップはこれで事実上、終わったのだから。

「いろいろな選手を見たい、チャンスをあげたい」。この大会における選手起用の方針について、試合後に指揮官はそう語った。直前のリーグ7節が延期になったことを受け、週末をにらんで主力組が登場するかと思われた一戦だったが、小倉隆史GM兼監督の決断はターンオーバーだった。楢崎正剛と竹内彬、大武峻のセンター陣を残し、古林将太をサイドバックに下げた形で他7名を入れ替え。最前線には今季公式戦初スタメンとなる川又堅碁を入れ、矢田旭、和泉竜司、小屋松知哉の若いアタッカー陣に攻撃を託した。中盤にはイ スンヒが復帰し小川佳純とのコンビを選択。左サイドバックには「ミチさんを脅かしたい」と意気込む高橋諒が久々の出場を果たしていた。前線の構成からすれば、堅守の甲府を地上戦中心の正攻法で攻略するという目論見は明らか。事実、このところのセカンドチームはポゼッションに優れる特徴を見せ始めており、純粋に相手との相性を買った選手起用という面も認められるものではあった。

(残り 2380文字/全文: 3019文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2 3
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ