赤鯱新報

【小倉隆史GM補佐就任記者会見(1)】何よりグランパスを何とかしたいという気持ちを一番大事にしている。(4350文字)

~冒頭あいさつ~

■久米社長「クラブとして長期的なビジョンに立ってやっていくには、GMという厳しい、難しい職業になるために飛び込んでくれる人を探していた」
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●久米一正社長
「みなさんこんにちは。社長の久米でございます。いま、この会見場に入ってくる際に笑いを取りながら来たのが聞こえたかと思います。とにかく笑顔と元気をもってこの職に就いてほしいという話をしながら、ニコニコ笑って二人で入ろうと思った次第です。

チームはご承知の通り低迷しておりますが、とにかくグランパスは今季『愛されたいクラブ宣言』をしてシーズンに入りました。その中で、元気と笑顔をつくれる人ということで、この小倉さんに声をかけさせていただいて、長きに渡ってグランパスの構造改革をしてほしいという思いを込めました。私からご紹介するほどのものではありませんが、グランパスには8年間在籍されました。オランダに留学もしましたし、いろいろな経験もしています。西野朗監督のオリンピック代表でもプレーしましたが、その時に大けがをされて悔しい思いもされたと思います。グランパスの創成期のメンバーでもありますし、ご存知の通り人気も実力も兼ね備えた選手でした。とにかく、最初にグランパスのユニフォームに袖を通されたということで、グランパスを何とかしたい!という愛に満ちている方だと思います。

私が4月に社長になりまして、これまでのようにGM職に専念できないということになりましたので、将来的な人材育成も含めてやってくれる方を探しておりました。本来ならば選手をやられている方なので、現場、監督をやりたいという思考もお持ちではないかと思います。当然ですね。しかし選手をやられていた方が現場に入るのはある意味では簡単なことです。しかしクラブとして長期的なビジョンに立ってやっていくには、GMという厳しい、難しい職業になるために飛び込んでくれる人を探しておりました。そこで小倉さんが是非!ということでしたので、非常にありがたいなと思っています。クラブのビジョンや将来構想に沿って人選を進めてきました結果です。それをまずは皆さんにご報告差し上げます。こういったゼネラルマネジャーになりたい!という人を今後はJリーグ全体としても育成していかなくちゃいけない。人材としては非常に少ない、そこに飛び込んできてくれた小倉くんを大事に、グランパスの宝となるように、そして日本サッカーの宝となるように、育成していかなくちゃいけないなと思っています。引き受けたからには責任は重大ですが、しっかりやっていこうと思っています」

■小倉GM補佐「何よりグランパスを何とかしたいという気持ちを一番大事にしている」
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●小倉隆史GM補佐
「こんにちは!そして久しぶりにこのスポーツセンターの会議室などの施設を見て、ただいま!という感じでしょうか(笑)。16年ぶりになります。

久米社長の方から話がありましたが、93年のJリーグ開幕の前の92年にグランパスに最初に加入した者として、8年お世話になったわけですが、その後いろんなクラブに行って、その後辞めてから10年近く経ちました。グランパスでの8年の間、海外留学があったり、大怪我もしました。その中でグランパスには非常に恩恵を受けまして、サポートしていただき恩を感じていました。そしていつかは恩返しをしたいなと思っておりました。ただ、こういった形でお話を頂くとは夢にも思っておりませんでした。いま、久米社長にはヨシ、と言っていただいたんですが、決断に至るまでは正直悩んだり相談もしました。しかしやるべきことはたくさんあって、責任重大だなと感じております。こういったお話を頂くことはなかなかないことですし、久米社長はじめ、会長、副会長、専務からも小倉でと言っていただいた勇気というか、その決断に深く感謝しています。まあ、大変でしょうが(苦笑)、やります!ということで、この決意をしました。まだまだご指摘もありました通り、経験不足のところはあると思いますが、今年グランパスは『愛されたいクラブ宣言』をしたということで、何よりグランパスを何とかしたいという気持ちを一番大事にしております。クラブを何とかいい方向へ、そして愛されるクラブにするために、これからみなさんよろしくお願いします」

■「グランパスレッドが良いカラーになるように、責任ある行動をしていきたい」
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~代表質問~
Q:今まで外から見ていたグランパスについて、そして今後中に入って変えていきたい部分は?
「一番最初、Jリーグがスタートしたオリジナルの10チームの中で僕は選手としてのスタートを切りました。可能性あるチームだなというのは、選手時代から、またチームを離れてもずっと感じていたことでした。もっともっと良くなるはずなのに、ということも感じていたことでした。そこで今シーズン、このGM補佐という職をやらせていただくことになった、その前からしっかりチームは見ていたんですけど、もっともっといいサッカーをして、魅力あるクラブになれるのにな、という思いはずっと持っていました。…もう一つの質問は何でしたっけ?(笑)。ああ、中に入ってでした。契約としては6月1日からなのですが、これまでのテレビの仕事の関係上、記者会見が今日になってしまったのもそういうことなのですが、これからしっかり中の動きを見て行きながら、感じる部分を自分なりにやっていけたらいいなと思っています。これから、ということですね」

(残り 2126文字/全文: 4367文字)

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